メドック地区の南に位置するシャトーシャトー・ラ・ラギューヌはメドック格付けの中で、オー・ブリオンを除くと、最もボルドー市内に近く、最南に位置しています。『ラギューヌ』という名前はフランス語で『干潟』という意味で、ジロンド河沿いの堆積地に位置しています。シャトー・ラ・ラギューヌの歴史は16世紀に遡ります。オランダの干拓技師達が干拓した土にブドウを植えはじめた事から始まります。そして、1730年にワイン造りを行う設備となるシャトーの建物が建てられました。1855年メドック格付けで3級に選ばれ、その頃からセーズ(de Seze)家が長きに亘って所有してきましたが、1950年代、多くのシャトーがそうであったように、第二次世界大戦、経済恐慌、1956年の霜害に苦しめられ、セーズ家はシャトーを手放すこととなりました。1958年にジョルジュ・ブリュネ(George Brunette)氏がシャトーを購入した際には数ヘクタールしかブドウの樹が残っていない、という所まで荒廃していました。ブリュネ氏は、そんな状態のシャトーを畑の復旧等、懸命に回復させようと努力をしましたが、経済的負担は耐えられず1964年にシャンパーニュの生産者、アヤラに売却しました。その後、2000年からはフレイ家がシャトーを管理するようになり、大規模な設備投資による改革を行いました。