商品情報にスキップ
カートに追加

生産者について

オーストラリア・ヴィクトリア

MDI

MDI

MDIはオーストラリアにおける「ピノ・グリのゴッド・ファーザー」と称され、そして同時におそらく初めてオーストラリア産のオレンジワインを世にリリースした醸造家、Kevin McCarthy / ケヴィン・マッカーシーとその家族によって2022年にスタートした新たなレーベル。その主な使命は、ヴィクトリア州マーレー・ダーリングの地で複数の先駆者たちの手によって栽培が続けられてきたイタリア系ブドウ品種の新たな可能性を追求すること。ケヴィンの言葉を借りるならば、「太陽に愛され、石灰質土壌に恵まれ、情熱的な先駆者たちが切り拓いてきた”M”urray “D”arling “I”talyを発展させていくこと」です。1つ付け加えるならば、その源流となるイタリア文化への深いリスペクトと共に。

MDIのワインはマーレー・ダーリングにおいてイタリア系ブドウ品種の栽培に果敢に取り組んできた、歴史的にも特に重要な2つの畑から主に産まれます。1つはPasut Vineyardで、スロヴェニアからの移民であるDenis Pasutによって1980年代に拓かれました。彼は北イタリアの個性的な地ブドウたちに魅了され、オーストラリア・ヴィクトリア州の地でそれらの栽培に挑戦してきたまさに先駆者。もう1つはChalmers Vineyardで、何十年にも亘って数多くのイタリア系ブドウ品種の栽培に取り組んできただけでなく、苗の販売業者としてもオーストラリアのワイン業界に多大な貢献をしてきた一家による畑です。ケヴィンはこれらの先駆者たちと20年以上に亘って醸造家として強固な信頼関係を築いており、彼らから得ることができる高品質なブドウこそがMDIの根幹を成していると言えるでしょう。

MDI

そしてケヴィンの醸造家としてのキャリアはもはや伝説的です。モーニントン・ペニンシュラに妻キャサリンと共に設立したT’Gallantでは1990年代にピノ・グリで大成功を収め、オーストラリアにおけるピノ・グリの知名度を大いに高めた功労者として広く知られています。その後2000年代にはヨーロッパへさらなる知見を求めてたびたび訪れるようになり、特に師と仰ぐJosko Gravnerによる教え(2007-2018年の間にかけて4回にわたって訪問)、そして彼が造り出すオレンジワインから受けた衝撃はケヴィンの運命を大きく変えることになりました。すぐに彼はシャルドネ、ゲヴュルツトラミネール、モスカート・ジャッロの3品種からオレンジワインの醸造に挑戦、その後リリースした2008年産のワインがオーストラリアにおける初めての国産オレンジワインと言われています。

MDI

そのケヴィンがマーレー・ダーリングのイタリア系ブドウ品種と出会ったのはキャリア初期に遡る90年代のこと。恵まれた自然環境と熱意に溢れた農家によって素晴らしい品質のブドウが栽培されていることに感銘を受けて以来、その信頼関係は今に至るまで続いています。醸造面では今ではケヴィンの息子Tom / トムが実務を担当することも多く、まさに家族ぐるみでワインは造られています。醗酵は全て野生酵母により、最小限の酸化防止剤以外の添加物は一切用いません。また、一部のワインは長期のスキン・コンタクトを経てリリースされます。酒質は極めてクリーンで、ケヴィンの培ってきたスキルが存分に活かされた高品質なもの。しかし我々が彼のワインを飲んで驚かされたのは、今日市場で多く見られるイタリア系品種から造られるオーストラリアワインとは一線を画す明確なスタイル、もしくはビジョンがMDIのワイン全てに通底していることでした。それはまるで上質な、伝統を大切にするイタリアの地ワインを飲んでいるかのような落ち着きと、オーストラリアらしい親しみやすさの両立。我々はMDIのワインを飲むことで、オーストラリアのワイン業界が内包する圧倒的な多様性、その一端を実感させられることになるでしょう。

最近チェックした商品