スペインの新星
スペインの若いワインメーカーの中で最も革新的と評されるラファエル・カンブラは、文字通りブドウの樹に囲まれて育ってきた人物である。彼の両親はスペインでも指折りのブドウの苗木の栽培家であり、ベガ・シシリア、マリアーノ・ガルシア、アルバロ・パラシオス(レルミタ)といった、スペインを代表するトップメーカーに苗木を納めている。ラファエル自身もブドウの栽培者としての道を歩んできたが、若い頃からの夢であったワイン造りを諦めきれず、リオハの名門C.V.N.E.社の5代目ヘスス・マドラーソが指揮を執るコンティーノにて、氏に3年間師事した後は、更なる修業のためフランスへ。数年後、バレンシアに帰郷してしばらくは家業を手伝う傍ら、ワインメーカーとしての道を模索していたが、遂に理想の畑と運命の出会いを果たし、自宅裏の小さなガレージを改装してワイン造りを始めるに至った。