沢山の家族の笑顔
2014年の夏、アルプスの麓にあるチェンブラを訪ねました。チェンブラでは、イタリア人ならではの温かくユーモア溢れるコミュニケーションで見事に日々の情報伝達が行われ、各農家の平均0.6haほどの小さな畑では、農家さんたちが子供と一緒に家族全員で葡萄の世話をする光景があります。日本で販売を始めたことを話すと、彼らは嬉しそうな笑顔で喜んでくれました。
こうして代々親から子へと農業を引き継ぐことができるのは、戦後トレンティーノ人の真面目な気質をベースに構築された、チェンブラの素晴らしい共同作業の仕組みにあります。チェンブラはまさにトレンティーノ人の生活と歴史を反映するワイナリーです。
イタリアでは通常、ブドウ栽培に必要な労働時間が年間に200時間だけど、急な傾斜に広がる段々畑のチェンブラでは800時間もの作業が必要になるんだ。」と説明してくれたのは、集合写真中央に写るパオロです。チェンブラの総ブドウ栽培責任者を務めます。「今夜もみんなでミーティングを行うよ。お互いがブドウの育ち具合を報告しあって、みんなで収穫までの計画を練るのさ。」と語ります。「チェンブラではイタリアで最も初期の頃からゾーンニングを行い、土壌や気候を分析し、それに基づいたブドウ栽培を行ってきたんだ。」こうした数々のアドバンテージが、協同組合ならでは成し得るハイ・パフォーマンスを生み出しています。