1957年にD.O .に制定されたアリカンテは、スペイン南東部、地中海に⾯するバ
レンシア州の南部に位置する。ワイン造りの歴史は古代ローマ時代までさかのぼ
ることができ、16-17世紀にはヨーロッパ各地にワインが輸出されていた⽣産地
だったが、20世紀に⼊り、他の産業が発展するとワイン造りは⼤幅に縮⼩され、
質より量を優先するバルクワインの産地となってしまった。 この状況を打破すべ
く、1987年に設⽴されたのがボコパである。D.O .アリカンテ内の複数の協同組合
が統合することで誕⽣したこのワイナリーが、設⽴以来ポリシーに掲げるのは
「アリカンテのブドウ栽培の未来を造ること」である。それまで質は⼆の次だっ
た栽培家の意識改⾰に取り組み、栽培の技術指導を徹底した。更にワイン造りの
全⾏程を⼀括して厳正に管理できるよう醸造施設も刷新し、ワインのクオリティ
向上に努めた。彼らの取り組みはこのD.O .に「価格も価値も低いバルクワイン」
から「質の⾼い元詰めワイン」の産地に転換するという動きをもたらしたのであ
る。